スポーツトレーナーになりたい高校生へ!
『トレーナー』と聞くとほとんどの人が、スポーツ選手についてトレーニング指導をする人というイメージを持っていると思いますが、それだけではありません。いまだに、日本では、『トレーナー』という言葉の定義はなく決まった国家資格もありません。ですので、『トレーナー』という職業をしている人の持っている免許は、柔道整復師や、鍼灸師、指圧マッサージ師、ATC(アスレチックトレーナー)などいろいろあります。
1.トレーナーの役割
健康管理、基礎体力づくりを行うスペシャリストとして、医師と選手、監督と選手、コーチと選手などのコミュニケーションのパイプラインとして重要な役割をになっており、次の8つを基本的役割としている。
① 障害予防
② 障害認知と評価
③ 障害管理・治療・処置
⑤ アスレチックトレーニング管理
⑥ 教育とカウンセリング
⑦ メンタルケア
⑧ 栄養管理
① 障害予防
怪我をしたらどう対処し、どう治すか、という点ももちろん大切ではあるが、それ以上になぜ怪我をするのか、怪我が発生するのはどのような状況か(スポーツ障害発生のメカニズム)を理解し、どのようにしたら怪我を予防できるかということを検討し、医師などと協力してスポーツ障害プログラムを作成・指導することを要求される。
② 障害認知と評価
実際に怪我が発生した現場でその状況を素早く判断し適切な処置を行わなければなりません。そして、ドクターに診せるべきものか怪我の評価し、その程度を本人に認知させなければなりません。
③ 障害管理・治療・処置
怪我の評価を終え、次にしなければならないのがトリートメントである。障害発生以前の体力・運動レベルまで最短期間で戻れるよう、理学療法、障害箇所の保護などの処置を行う。
この分野は、柔道整復師のもっとも得意とする分野である
スポーツ選手のリハビリテーションの場合は、日常生活で必要とされる以上の体力の復帰を目標とするために、周到に計画し実行する必要がある。
⑤ アスレチックトレーニング管理
健康管理や、基礎体力づくりが円滑に効率良く行えるように、そのシステムやプログラムを管理するのもトレーナーの役割である。
⑥ 教育とカウンセリング
日進月歩する医療技術を把握し、常に選手に最適なカウンセリングを行うとともに、将来トレーナーとなる学生に対する教育活動も行う。
⑦ メンタルケア
⑧ 栄養管理
その競技や選手個々の特徴に合わせ、食事内容などを指導する。